生成AIによる多様な解析を実現する汎用型画像解析AIソリューション
画像解析AIの導入実績
VQAとは?
VQAとは、Visual Question Answeringの略語で、大規模言語(LLM)を活用した生成AIの一種です。画像から読み取った情報をマシン言語やパラメータではなく、自然言語で表現することができます。これにより、複雑な状況の説明や、従来のAIでは解析できなかった曖昧性を許容することができるようになり、人間と同等の状況判断ができるようになりました。
複雑なプログラミングを行わなくても解析指示文(プロンプト)を伝えることにより、1つの画像でも別々の結果を読み取ることができます。例えば、以下のカフェスペースの画像では、具体的な指示なしで解析をすると、可能な限り画像内の情報を描写しますが、特定の情報を読み取るように指定をすると、空席数や滞在人数などを返答することができます。
VQAの特徴として、従来のモデル学習作業を一定程度省略できるという特徴があります。従来のAIの場合、「正解」となるデータを大量に覚え込ませることで、工業製品の検品におけるOK/NGを判定することができましたが、VQAの場合は正解データと解析したいデータを直接比較することも可能です。これにより、更に安価に、人間の感覚に近い回答を得ることができるようになります。
以下の画像はファーストフード店の商品の盛り付けを比較したものとなります。かなり人間の感覚に近い回答が得られていることが分かります。当社のSCORERと組み合わせることで、これらを1つの業務システムに組み込み、自動化・高速化することが可能です。
『SCORER Area Counter with VQA』の概要
一台のエッジ端末で20種類以上のAIソリューションを活用でき、様々なシーンの解析を可能にした画像解析AIソリューションです。
カメラから取得した静止画像から、物体認識や領域推定、更には最新の生成AIを活用して、指定されたエリアの状況を読み取ります。読み取った結果は、皆様のご要望に応じたロジックに基づき、データの可視化やメールでの報告などのアクションを実施することができます。
サービスの特徴
- IPカメラやSafie等のクラウドカメラに対応
- 1つのエッジ端末につき3~30台のカメラ接続が可能 ※解析頻度により接続可能台数は変動
- OpenAI社やGoogle社の生成AIを活用し、従来のAIでは読み取れなかった総合的な判断が可能
- セキュリティポリシー上インターネット接続が不可となるお客様向けに、オンプレミスで稼働するAIアルゴリズムも実装可能
- 解析結果は内蔵された一覧での簡易表示やBIツール、CSVエクスポートなど複数手段で確認が可能
- 外部連携もEmail発報、API連携、接点連動など豊富な選択肢
※API連携と接点連動は別途有償オプション - エッジ端末をオンライン運用する場合はURLでセキュアアクセスが可能
- 外部ユーザ向けに解析結果のみ公開するゲスト権限設定も搭載
サービスの料金
解析端末1台あたりの月額課金タイプ- 初期設定費用:440,000円(税込)
- 月次費用:165,000円(税込)
カメラ及び通信回線(LTEルータ等)は含まれません。別途お見積もりとなります。
月次費用にはライセンス費用のほか、解析端末レンタル費用が含まれます。水没・落下・空冷式ファンを塞いだことによる故障など、お客様事由の故障を除き、契約期間中の端末交換は当社にて負担します。(設置費用は含みません)
解析可能な物体
17種類以上のAIソリューションから組み合わせて活用できます!
ユースケース
標準機能範囲内でも様々なシーンでコストパフォーマンスの高いAIサービスを実現。SDK活用やAIのモデル追加により、更に幅広いユースケースに対応。商業施設から交通機関、公共施設など、複数拠点の一元管理も可能です。
標準機能
- 施設利用率判定
- 滞在人数判定
- イベント雑踏警備支援
- 渋滞検知
- 密集度判定
- 駐車場満空判定
- 待ち行列計測
- 害獣検知
- 在席検知
- 侵入検知
- 放置自転車検知
- 河川水位計測
- 水難事故防止監視
カスタマイズ対応
- ヘルメット等装備品着装判定
- 転倒検知
- 在庫数量判定
- 迷惑駐車検知
よくあるご質問
- どのようなカメラを接続することができますか?
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IPカメラやSafieなどのクラウドカメラを利用することができます。FTPサーバへ静止画を送信できる仕組みがあれば、既設カメラの流用も可能です。
- 物体認識や領域推定の精度はどれくらいですか?
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カメラの画質や画角によって異なりますが、推奨環境では90%以上の精度を記録しています。また、計測する対象によって精度は異なります。
- AIアルゴリズムの学習や更新はどのように行いますか?
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既に学習済みのAIアルゴリズムを搭載しており、学習期間は不要です。また、新しく学習を行う場合は学習モデルを作成する必要がありますが、当社・お客様どちらで実施しても問題ありません。
- 読み取った結果のデータはどれくらいの期間保存されますか?
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検知頻度によって保存期間が異なります。一定の容量を超えると古いデータから削除されます。なお、検知結果となる検知画像データは検知ログのデータよりも早いサイクルで削除されます。標準では10日間程度で削除されます。
- 検知データはどのように保護されていますか?
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解析用のエッジ端末のUIはパスワードによって保護されています。また、クラウドプラットフォームとはssl通信によって接続されています。
- ソリューションのセットアップや導入にはどれくらいの時間がかかりますか?
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ご注文から1~2週間でご準備致します。
- サポートやアップデートは提供されますか?それらのコストは含まれていますか?
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サポート費用が月次費用に含まれています。改修を要する対応は別途費用となります。また、アップデートは原則不要ですが、別途費用となります。
- 多数のカメラを同時に接続し、一元管理することは可能ですか?
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可能です。検知頻度によって接続可能台数は異なります。
- エッジ端末の設置場所はどこですか?
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お客様先での管理もしくは当社サーバルームで運用代行を行うことができます。
- 生成AIの解析設定はユーザ側で実施可能ですか?
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可能です。生成AIのプロンプトやモデル選択などをノーコードで設定できる環境を提供しています。
会社概要
・会社名:株式会社フューチャースタンダード
(英:Future Standard Co., Ltd.)
https://www.futurestandard.co.jp/
・設立日:2014年3月4日
・住所:東京都台東区台東4丁目8−7仲御徒町フロントビル 2階
・経営陣:代表取締役: 鳥海 哲史、小川 雄毅
・事業内容:カメラからデータ取得まであらゆる画像処理を用いたトータルサービスを提供するプラットフォーム事業スマホから操作可能なスマートカメラを用いた各種ソリューション開発
・資本金:30,000千円
・取引銀行:三井住友銀行、みずほ銀行
・法律顧問:AZX 総合法律事務所
・ISMS: ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014