SCORER Traffic Counter Edgeの概要
人の目視でカウントしていた”交通量調査・人数カウント”を、導⼊実績のある国⼟交通省仕様の「画像認識型交通量観測装置」と同様のAIモデルを搭載したエッジ端末を活用することで、調査業務をDX(自動化・省人化)することができるサービスです。
また、同じく導入実績のある国土交通省仕様の「道路事象検知装置」の解析機能を同時に利用することができます。これにより、交通量を計測しつつ渋滞混雑を観測するなど、1台で複数のAI解析を実行することが可能です。
他社のAIカメラとは違い、屋外現場にカメラだけ設置すればAIカメラとして機能させることができます。当社提供のクラウドカメラ用コンバータや提携先のクラウドカメラ「セーフィー」「ギガらくカメラ」「coomonita(コーモニタ)」、その他のHLS(HTTP Live Streaming)とストリーミング接続をすることで実現させた独自の技術です。
また、SDKとBIツールが実装されており、任意要件「人流解析・人流分析・交差点方向別流入出量・特定車両検知」などのAIカウントシステムの開発が手軽にできたり、解析データをグラフなどで簡単に可視化することが可能です。
●搭載機能
- IPカメラから交通量をAI解析(カメラ数最大5台まで対応)
- 導⼊実績のある国⼟交通省仕様の「画像認識型交通量観測装置」と同様のAIモデルを搭載⼊札要件である90%以上の精度を実証済(当社実証実験では95~99%の精度を実現)
- ⾃動⾞(⼩型/⼤型)・⾃動⼆輪⾞・⾃転⾞、歩⾏者の⽅向別計測・軽トラック・トラック・バス・特殊車両の5種類、夜間のヘッドライトでの検出可能
- 交通量計測に加えて、混雑(渋滞)・停止・低速・避走・逆走の検知と、アラート発報
- 撮影した動画の録画ON/OFF可、プライバシーにも配慮
- 独⾃のVPN技術でリモート接続し、閲覧・設定変更が可能
- 解析ログを内蔵BIツールで集計して可視化、CSVエクスポートが可能
- Safie / ギガらくカメラ / coomonita 等のクラウドカメラとのストリーム接続、HLS(HTTP Live Streaming)の受信にも対応
端末運⽤を当社にお任せいただく運⽤代⾏サービスをご提供 - SDKで⼯数を削減する形でプロダクトのカスタマイズが可能
- Bounding Box を描画したライブビュー機能
●料金
- 初期費用:330,000円
- 月次費用:88,000円/月
- 販売形式:レンタル
●ライブビューデモ
実際の画面を確認できるライブビュー環境をご準備しました。
左部のボタンからアクセスが可能です。
他社とは違う3つのポイント!
ポイント1:国⼟交通省仕様の「画像認識型交通量観測装置」と同様のAIモデル
導⼊実績のある国⼟交通省仕様の「画像認識型交通量観測装置」と同様のAIモデルを搭載。⼊札要件である90%以上のカウント精度を実証しております。(当社実証実験では95~99%の精度を実現)
●解析項目
- ⾃動⾞(⼩型/⼤型)
- 軽トラック
- トラック
- バス
- 特殊車両
- 夜間などの車種判別不可能なヘッドライトを計測
- ⾃動⼆輪⾞
- ⾃転⾞
- 歩行者
●プライバシー配慮
撮影した動画のデータを残すか残さないか、任意で選択可能。プライバシーも配慮できる仕様となっております。
ポイント2: 独自技術により屋外現場にカメラだけ設置だけで解析可能!
当社独自の技術により、提携先のクラウドカメラ「セーフィー」「ギガらくカメラ」「coomonita(コーモニタ)」とAPI連携を行う事で、現場にカメラを設置し、ストリーム接続でエッジ端末とつながる事で、エッジ端末は離れた場所に設置していてもAI解析をする事が技術的にできるようになりました。
●提携先企業様
・「Safie」セーフィー株式会社
https://safie.link/
https://business.ntt-east.co.jp/content/camera/
従来のストリーミング接続なしのカメラを使用した場合、エッジ端末をカメラと一緒に現場に設置する必要があり、下記の設置環境の考慮とメンテナンスリスクの課題がありました。
●屋外にエッジ端末を設置すると生じる課題
-
炎天下/雨/雪などの環境にどのように設置するか?
-
屋外の現場に電源をどのように確保するか?
ですが、クラウドカメラとのストリーム接続が可能になることにより、現場にはクラウドカメラだけ設置すれば、ストリーミング接続で映像を離れた場所にあるエッジ端末に送信し、受信した映像を元にエッジ端末内でAIを活⽤してニアリアルタイムの解析ができます。
ポイント3:渋滞検知などの道路事象検知機能を利用可能
2024年2月より、国土交通省仕様「道路事象検知装置」の一部機能をSCORER Traffic Counter Edgeに追加しました。
●検出できる事象
- 混雑(渋滞等)
指定エリア内に一定以上の車両を検出するとアラート - 停止
指定エリア内に指定秒数以上連続で検知するとアラート - 低速
指定区間を指定速度以下で通過するとアラート - 避走
指定個所で指定台数以上の車線変更を検知するとアラート - 逆走
指定エリア内で逆走を検知するとアラート
これらは国土交通省向けに当社から提供実績がある機能となります。
交通量計測と同時にこれらの計測を行うサービスはSCORER Traffic Counter Edgeが初めてです。
ポイント4:SDKで手軽にAIシステムをカスタマイズ!
任意の個別要件に合わせて、手軽にカスタマイズすることが可能です。また、搭載されたSDKによりお客様側でもシステム開発をおこなうことが可能です。開発工数を抑えることができるので、コスト抑制が期待できます。
●SDKファームウエア
- Jupyter lab統合開発環境
- MySQLデータベース
- BIツール
上記ファームウエアにより、お客様任意の要件に合わせて、AIシステムを開発することが可能となっております。
例えば、 - 「歩行者属性検知」=検知線通過者の属性を推定する
- 「特定車両検知」=特定の車両を検知してカウントする
- 「Person Re-Identification」=建物入口の通過者を突合して滞在時間を推定する
- ナンバープレート検知=ナンバープレートを検知してデータ化できます。
など、プロダクトをカスタマイズし、オリジナルのAIシステムのご利用が可能となります。※SDKを活用したオプションサービスは別途有償となります。
●BIツール
また、解析ログのアウトプットはCSVとBIツールが内臓されており、簡単にグラフなどを使い可視化できます。
BIツールは基本的な簡単な操作で、可視化することが可能です。また、SQLを使ってカスタマイズした内容で可視化することも可能となっております。
交通量調査・人数カウントをエッジAIカメラでDX
Scene1:交通量調査
- 自治体の交通量調査
- 道路交通センサス
- 店舗前の交通量調査
- 交差点カメラ
- 交通量調査の入札案件
Scene2:人数カウント
- 通行量の人数カウント
- 店舗前の人数カウント
- 大型ビジョンの効果測定
- 来場者の人数カウント
- マーケティング分析・商圏分析
- 人流解析
- 人流分析
- 監視カメラ
また、性別などの属性をカウントすることも可能です。
よくあるご質問
- 現在使用している監視カメラなどを利用することはできますか?
-
可能です。所定の性能を有するIPカメラであれば接続できます。既存の監視カメラの画角によっては計測に適さない場合があります。既存のカメラで撮影した5分程度の動画を頂ければ、計測可否について判定が可能です。
- 国土交通省の入札案件にそのまま使えるということですか?
-
いいえ。入札案件に利用すること自体は可能ですが、国土交通省系のネットワークカメラは特殊なプロトコルを利用している場合があります。その際は別ソリューションで対応しているものがありますので、別途ご相談ください。
- エッジ端末を離れた場所に設置するということはどこに設置しているケースが多いですか?
-
主に屋外にカメラのみ設置するケースを想定しています。その他には、チェーン店などに設置している場合、複数店舗分を同時に解析するケースがあります。
- エッジ端末が壊れた場合どのように対応いただけますか?
-
基本的には故障を確認次第新しい端末を払い出します。先出センドバックの形で端末をお送りしますので、故障機をご返送ください。(送料はお客様負担となります)エッジ端末の初期設定(カメラ設定等)はお客様にて実施をお願いします。端末をお預かりして運用代行をしている場合は、当社にて初期設定を行います。
- 解析データの出力の形式はなんですか?
-
CSVで出力されます。またBIツールも実装されておりますので、解析データを元にBIツールで可視化する事も可能です。
- 車速や歩く速度を計測することは可能ですか?
-
サービス単体では計測できません。なお、検知線を2本設定し、2つの検知線間の通過までの所要時間から計算することは可能です。
- 複数台のエッジ端末を利用して解析した場合、解析ログを一つに統合することはできますか?
-
可能です。クラウド側に検知ログを集約し、Export Serviceを利用する形で外部BIツールで表現することができます。詳しくは当社営業担当にお問い合わせください。
- 車の数と人の数両方同時に解析することは可能ですか?
-
可能です。
- 同時に何台まで何人までカウントすることができますか?
-
画面上の計測数に制限はありません。検知対象が100ピクセル以上の大きさであることを推奨していますので、実質的な制限は20程度と想定しています。
- 夜間の解析はできますか?
-
可能です。夜間でも街灯などの明かりがあれば解析できている実績があります。全く明かりが無い状態ですと解析できない場合があります。
- ナンバープレートの検知はできますか?
-
できません。別ソリューションで車番検知を行うことが可能ですが、カメラ画角が変わってきますのでご注意ください。詳細は当社営業担当にお問い合わせください。
- AIシステムのカスタマイズは御社にアウトソースは可能ですか?
-
可能です。SDKを使ってカスタマイズする形になります。詳細はお打ち合わせの上決定します。
- AIシステムのカスタマイズを行う場合のエンジニアのスキルは何が必要ですか?
-
実現する内容によって異なりますが、Pythonに習熟している方であれば大部分の機能を活用いただけます。
新着情報
2023/12/27 OpenVINOとYOLOを利用したエッジAIカメラ「SCORER Traffic Counter Edge」の構築ノウハウを公開
2023/12/27 インテル® NUCを活用したエッジAIカメラ「SCORER Traffic Counter Edge」の映像解析ノウハウを解説
2022/12/27 「SCORER Traffic Counter Edge」のナンバープレート検知アップデート
2022/12/06 「SCORER Traffic Counter Edge」のアップデート
2022/10/04 「SCORER Traffic Counter Edge」のサービススタート
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”交通量・通行量”の関連プロダクト
交通量調査AIカメラお任せパック
交通量調査のAI観測をカメラ設置からレポーティングまで、一連の流れをAI観測のスペシャリストにワンパッケージでお任せもできます。お客様は4つの簡単な作業のみで交通量調査のデータを取得することができます。
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調査したい動画をCloudにアップロードし、任意の設定して解析を実行するだけで、交通量・通行量を計測できる。映像解析AIを活用したDXプロダクトです。初期費用無料で1時間1,650円
59分間の解析は計測を無料で体験いただけます。
エッジAIカメラを学べるブログ
会社概要
・会社名:株式会社フューチャースタンダード
(英:Future Standard Co., Ltd.)
https://www.futurestandard.co.jp/
・設立日:2014年3月4日
・住所:東京都台東区台東4丁目8−7仲御徒町フロントビル 2階
・経営陣:代表取締役: 鳥海 哲史、小川 雄毅
・事業内容:カメラからデータ取得まであらゆる画像処理を用いたトータルサービスを提供するプラットフォーム事業スマホから操作可能なスマートカメラを用いた各種ソリューション開発
・資本金:30,000千円
・取引銀行:三井住友銀行、みずほ銀行
・法律顧問:AZX 総合法律事務所
・ISMS: ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014